目的:
近年、研究開発段階の将来技術による環境影響を評価したいという要望が増えつつある。しかしながら、研究開発段階においては、小規模の効率の低い設備を用いられており、溶媒の再利用等も考慮されていない。そのため、研究開発段階のインベントリをそのまま用いて評価を行うと、大規模実用化されている既存技術よりも、環境負荷が著しく過大に評価され、将来技術が有する本来の環境負荷削減ポテンシャルを正しく評価できない。したがって、将来技術を評価する際には、スケール効果やプロセス設計等を考慮し、将来技術が大規模実用化された状況を想定して評価を行う必要がある。本研究会では、研究開発段階の将来技術が大規模実用化された際の、将来的な環境負荷削減ポテンシャルを、LCAの枠組みの中で評価するための方法論について検討を行う。
活動概要:
活動期間(予定):2018年4月1日 ~ 2021年3月31日
活動計画概要:
- 研究会開催回数:4~6回程度(4月、7月、9月、11月、1月、3月予定)
- 成果報告:成果については、毎年LCA学会研究発表会で報告、学会誌への論文投稿の他、
特集号企画などを検討する。また、最終的な成果はガイドラインとしてまとめる予定。 - 主査:河尻 耕太郎 (産業技術総合研究所)