研究会-ニューツーリズム研究会
目 的:
観光産業は、旅行・宿泊・飲食・アミューズメント・土産品等の産業を含む裾野の広い産業である。平成20年度の観光白書によれば、国内観光産業の経済効果はGDPの約5.5%、28兆円強を占める大きな産業となっている。このように大きな経済規模である観光産業は、旅行・宿泊・飲食等にともなって消費されるエネルギーにより、排出される温室効果ガスの量も極めて大きい産業の一つと考えられる。
最近の傾向として国内旅行の回数や日数は全体として減少しているものの、国民への調査では、今後の生活で重点をおきたい分野は「レジャー・余暇生活」を挙げるものが「食生活」や「住生活」などに比べて、35.1%と最も多い結果となっている。このような状況から、今後は余暇を利用した様々な形態の観光が事業として期待されている。
そこで、当研究会では国内における最近の観光の形態に着目し、観光に関わるCO2排出量をLCAの手法を用いて検討し、ニューツーリズムに関するCO2排出量算定のルールの提言等に活用することにより、CO2の「見える化」を促進するために活動することとする。
活動概要:
- 研究会を2ヵ月に1回程度開催する。研究会では以下の事項を検討する。
- @ ニューツーリズムの現状と今後の見通し。(外部講師の講演を含む)
- A 各種ニューツーリズムのモデルを想定し、CO2排出量の算出。
- B 検討結果については日本LCA学会研究発表会で発表する。
主査:稲葉 敦(工学院大学)
<ニューツーリズム研究会>
第21回 日時:2015年6月1日(月)15:30〜17:30
場所:工学院大学 新宿校舎 19階1913会議室
話題提供:
- 1.愛媛県内子町のグリーンツーリズムと環境自治体会議の環境自治体会議ブランド構想について
- 芝浦工業大学環境システム学科
環境自治体会議環境政策研究所 中口 毅博 - 2.CFPプログラムにおける旅行PCRの活用事例
- 一般社団法人産業環境管理協会 柴原 尚希
- 3.観光施設のCO2排出量算定方法の検討
- 工学院大学環境マネジメント工学研究室