目的:
SCRM(サプライチェーンリスクマネジメント)研究会では、サプライチェーンに存 在・潜在する様々なリスク要因の管理に対して、LCAをはじめとした評価ツールや、 その基礎となるライフサイクル思考が担う役割について議論します。
活動概要:
本研究会で対象とする「リスク」には、SCM(サプライチェーンマネジメント)とライフサイクル思考の接点となりうる様々な問題を含みます。これまでの研究会では、フレームワークやデータベース、企業におけるBCPやSCMの実例といった観点から、自然災害をはじめとしたリスク要因に伴うサプライチェーンの寸断リスクについて、中心的に議論を進めてきました。
2015年の研究会活動では、上記のテーマを深化させるとともに、以下のような問題についても扱う予定です。そのことを通して、LCA研究が蓄積してきた分析手法やデータベース、物事の捉え方が、どのように実社会に貢献しうるか議論します。
□ 水資源や鉱物資源などの供給リスクがサプライチェーンに及ぼす影響
□ 廃棄物の適正処理やリサイクルによる資源循環に関わるリスク
□ 労働災害や雇用など「Social LCA」が対象とする社会的な影響
本研究会は、最新の研究動向や現場における問題の情報共有と意見交換を通した、SCMやLCAの実務や研究に携わるメンバーの交流の場と位置付けています。これまでも、企業のSCM や環境管理の担当者、コンサルタント、大学・研究機関の研究者や大学院生など幅広い分野から毎回20名前後の参加があり、外部からの講師を含めた2〜3件の話題提供とフリーディスカッションを通して、実務および研究のニーズとシーズの発見・マッチングを目指してきました。2015年も、同様の規模・スタイルで研究会活動を継続する予定です。
主査: 中谷 隼 (東京大学・都市工学専攻)
参加申込: 学会事務局または主査まで
学会事務局 E-mail: ilcaj★sntt.or.jp (★を@に変更して下さい)
TEL:03-3503-4681
主査(中谷) E-mail: nakatani★env.t.u-tokyo.ac.jp (★を@に変更して下さ い)